刀を買取する前に制作過程を知る

刀買取を考える前に、刀の制作工程を知っておくのも良いでしょう。
日本の刀、日本刀は世界的にも高い評価をされています。
眠っている刀を買取してもらう前に刀の歴史や制作工程を知って刀の価値を考えてみてはいかがでしょうか。

素材

・炭
日本刀鍛錬に使用される炭は松から作られた木炭に限られています。

・砂鉄
日本刀に用いられる原料は古来より、出雲地方で産出される砂鉄を使用してきました。
製鉄原料この地方の砂鉄を使い粘土で築いたたたら炉による低温還元精錬は純度の高い鉄が得られ、強靭な日本刀をつくることができました。

・玉鋼
和鋼玉鋼を加熱し煎餅状に打ち延ばし(厚み3~6mm)、水焼入れした後、小割選別します。
鍛錬途中に素材はどんどんとやせていきます。
日本刀1振りを作るのに最初に準備する原料、玉鋼は完成品の約10倍、仕上がり重量1kの刀ではおよそ10Kg程度の上質玉鋼が必要です。

行程

・積み沸かし、折り返し鍛錬
大きめの同質鋼板をあらかじめ余熱してあるテコ棒の先(皿)に小割り選別済みの玉鋼を隙間なく並べ、積み重ねぬれた和紙で包み、さらに水溶き粘土と稲藁の炭、灰で包んだものを、火炉中に入れ、約1300℃程度に加熱大槌で打って鍛接し、鏨(タガネ)で切れ目を入れて折り返し、また沸かしをかけて鍛接する、
1連の動作を繰り返し約10~20回ほど折り返し鍛錬を行う。

・作り込み 素延作り
2種、または、それ以上のそれぞれ鍛錬された玉鋼等の鋼塊を組み合わせて鍛接し、沸かし延ばし、刀匠の意図した原型作り出します。

・形成・火造り
素延べを加熱して先端の峰側を三角に切り出し、小槌を使って刃の部分と峰を薄く延ばして大体の形に形成する。

・センスキ・荒仕上げ
火作り後、センとヤスリで荒く形成し、砥石等で場ならし、焼きいれ前の形を整えます。

・土置き
藁灰(アク)で油分を取り除き、水洗い後、焼刃土(粘土、炭粉、砥の粉などを水で溶いて混合したもの)を塗ります。
この土置きは刀匠独自の美意識による模様付けがあり刀匠を特定する決め手にもなっています。
刀匠が分かれば買取で有利になります。

・焼き入れ
小さめ、柔らかめの炭で刀身を800℃~900℃程度に加熱し、全体に火が通ったらフネと呼ぶ水槽で急冷します。

・鑢(ヤスリ)目
初期のころには茎(ナカゴ)にヤスリがけをするのは、その表面のざらつきによって、茎と柄とが滑りにくくなり柄から刀身が抜け落ちないという実用に基づいてヤスリがけがおこなわれてきました。
このヤスリ目には時代や流派によって顕著な特徴がみられ、買取や鑑定上の重要なポイントとなっています。

・樋入れ、彫刻
刀によっては樋と呼ばれる、くぼんだ溝を彫ります。
これは刀の強度を増すためとも、重量を軽くするためにほどこされるようになったとも言われています。

・銘切り
銘を入れ込むための小さな銘切りタガネを使って茎(ナカゴ)に製作者名、年紀等を刻銘します。

・研ぎ
センとヤスリで大まかに形作られたあと、研ぎ師によって粗砥からだんだん細かな目の砥石へと研いでいき、最終は鳴竜と呼ばれる砥石を薄く小さく切り取った小片を和紙に漆を使ってのり付けした、特別な砥石を使って地肌の青みがかった色までに仕上げていきます。

・仕上げ調整 柄巻き
意図した通りに焼きが入った場合、刀姿修正、中心調整などの修正を行ったのち、砥ぎ、外装などの専門職人へ依頼します。

・金具作り、鍔
江戸時代には簪や鍔、目抜き、根付といった細かな金工細工をする職人が多く存在して、客の注文に応じて凝った細工を仕上げていました。
現存するこういった金具類はそれ自体で美術品としての価値も高く、収集家の絶好のアイテムのひとつになっています。

・仕上げ調整
本身と鞘、そして鍔をガタツキなくぴったりと収まるように隙間調整する金具です。
こういった細部の細かなパーツを作る職人さんを白銀師と呼んでいます。

・さや研ぎ完成した刀は帯刀するために、漆仕上げの鞘をあつらえるわけですが、これらの行程はすべて専門職人さんの熟練した技によって作られています。

刀の工程を知ると、買取においての高価買取ポイントも発見できます。
納得のいく買取を望むなら刀の知識は大切です。