眠ったままの刀は買取店へ

先祖からずっと伝わるもの、自分で買ったもの、知りあいから譲り受けたもの、入手された経緯はそれぞれですが、眠ったままにしている刀はありませんか。
刀は、思い立った時が売り時です。
刀は焼き物などと違い、ただ割れないようにしまっておけば良いというものではありません。
手入れせず眠らせたままにしておくと、必ず錆が生じます。
無駄にしないためにも買取をお勧めします。

錆びた刀は手間もお金もかかる

錆は最初は表面だけですが、時間の経過と共に刀身の内部へとどんどん深くなって行き、やがて研磨しても取りきれないレベルへと進行してしまいます。
1年放置しただけでも、保管状況などの悪さと重なると、回復し得ない状態になってしまう場合があります。
それを防ぐには、定期的に、正しい方法でお手入れを欠かさず行うことが必要です。
一度錆びてしまった刀を蘇らせるには、専門の職人に依頼して研ぐ必要があります。
研師に依頼する場合の工賃が、現在大体一寸あたり6千円~1万円と言われています。
標準的な寸法(二尺三寸、約70センチ)の刀の場合、約14万~20万円以上かかる計算になります。
同時に、新しく研いだ刀を錆が生じた時の鞘に再度納めるとまたすぐ錆が移るので、新しい鞘の作成も必要です。
これが標準的な刀で大体4万円~5万円ほどかかるので合計で20万円~25万円ほどかかる計算になります。
このように、一度刀を錆びさせてしまうと、元の綺麗な状態に戻すには多額の費用がかかります。
そうならないためにも眠っている刀は買取してもらいましょう。

刀の取扱い

刀は現在では美術的価値があると判断されたものについて登録証が交付され、誰でも持つことができます。
しかし、刀は本来武器であり、その取り扱いは細心の注意を払うべきものです。
防犯上、適切な場所へ保管し、責任を持った管理がされていない場合、最終的には大きな事故や事件につながる場合があります。
まず怖いのが子供の怪我や事故です。
特に男の子は武器への憧れがあり、隠していてもいつの間にか見つけてきて、いたずらをして、少々の怪我なら経験で済みますが、大けがになっては大変です。
次に怖いのが盗難で、人目につかないところや普段出入りしない蔵や納屋、離れなどに保管した場合、盗難に遭うリスクがあります。
刀が盗まれた場合、事件解決まで不安な日々が続くことになります。
万が一、人が傷つけられるような犯罪に使用された場合は、それまでの保管状況などが問題視される場合があるかもしれません。
それよりさらに怖いのが、家の方が強盗の現場に出くわし、犯人にその刀で傷つけられるようなケースです。
絶対にあってはならないことだと思いますが、刀が強力な武器である以上はそう言った危険も拭いきれません。

先祖代々伝わってきた刀

きちんとした手入れや管理が出来ていないとは言っても、やはり先祖から伝わってきた刀を、祖父や父がせっかく買ったものを、自分の代で手放すことには抵抗があるというような方もいます。
しかし、刀に対して正しいお手入れの知識が無い上、継続してお手入れする時間が無い、維持にお金が掛けられない、結果そのまま眠ってしまっている、そのような悪い条件に置かれている刀が、その価値を失ってしまうような状況は良くありません。
その刀に命を託していたご先祖様や、心から愛していた身内の方も、子孫に引き継がれて行くことはもちろん理想ではありますが、刀を大事にしてくれる方々に持って貰えた方が刀にとってもいいのではないでしょうか。
その為にも買取をお勧めします。

買取店は次に刀を大切にしてくれる愛好家の方へ橋渡しする役目をしてくれます。
愛好家の方は、刀が本当に好きです。
勉強会や研究会に積極的に参加し、熱意は相当なものです。
お手入れ方法についても当然豊富な知識を持っています。
今のような厳しい時代に、大切なお金を出して刀を買う愛好家の方が、我が子のように刀を可愛がり、その価値を十二分に理解し、その刀を大切に愛蔵して頂ける事は嬉しいことです。
買取されても結果として刀は適切に管理され、遠い未来まで大切に引き継がれていくことに確実につながって行きます。